世の中IRですね
IRとは、人力検索サービス「はてな」の百科事典コンテンツ「はてなキーワード」にもあるように
Internet Ranking World Wide Webを使った全国ランキングサービスのこと。
従来ではゲームを行った後に出てくる成績---場合によってはパスワードといっしょにメモをし、それをフォーム入力したりして登録しました。パスワードの見間違いをして苦い経験をしたこともあります(^^;;;
最近ではゲーム自体がアミューズメント機器に繋がっており、登録の手間はほとんどなくなっております。
その先駆けはやはり、カラオケ機器ではないでしょうか。私の知っている限りでは、カラオケの採点IRを一番初めに行ったカラオケ機器はセガカラオケかと思います。とは言っても、名前などの個人情報を送信することはなく、「全国で何位くらいか」というランキングを比較するだけでした。
ところで、カラオケといえばやっぱり最大手は第一興商ですね。
第一興商では「精密採点」という採点ゲームも開発するほどトップクラスの採点基準を持っております。
第一興商と言えば、かつてS-MILE(ソングマイレッジ)というサービスを行っておりました。これの会員になると自分専用のマイリモコンを購入できます。そのリモコンからDAMに曲を予約すると会員情報も送信されると言う仕組みです。そして、歌った分だけ---マイレッジの分だけプレゼントなどの特典が得られました。これで採点ゲームを選べば自動登録もされるという当時としては画期的なシステムでした。私もアパート時代何度BIG ECHOに通ったか…(^^;
しかしながら、これには逆に「リモコンを購入して持ち歩かなければならない」というデメリットもあったため、会員になるためにはかなり抵抗があったのでしょう。2〜3年くらいで廃れてしまいました。
今では、そのシステムとBIG ECHOのポイントカードのシステムを足し合わせた「clubDAM MEMBERS CARD」というものがあります。このカードは、全国のDAMステーションに通せばプレゼント特典やIRはもちろん、過去に歌った曲やお気に入りの曲をすぐに呼び出したりすることもできます。それだけではなく、このカードはBIG ECHOのポイントカードにもなり、さらにEdyという電子マネー機能までついているので、「リモコン」を持ち歩くよりも非常に便利になりました。
IRも今までは「高得点10曲の合計」だったものが、カード情報の管理により「曲別」のランキングも行うことができるようになっています。そして、ランキングの種類も通常の採点形式だけではなく、歌っている生の声を送信してプロの歌手に採点していただくということもできるようになりました。
そのため、かつては歌は家で原曲のCDを聞きながら練習し、カラオケボックスではその成果を披露するというスタイルが主流だったのに、今でははてなワードに「ヒトカラ(一人カラオケ)」という単語が登録されるほど一人で殺伐と練習もかねてIRを行うと言うスタイルも増えました。やはり、コナミのe-amusementによるIRサービスと同じように「全国の人とリアルタイムに実力を比べることができる」ということが大きいのではないでしょうか。
ただし、まだ有効会員数はギタドラほど多くないですし、DAMステーションも設置店舗はまだ少ないので、曲別ランキングでも一人勝ちしてしまうことはしばしばあります。皆様も、clubDAM MEMBERSに入ってみてはいかがでしょうか?