【自作英文】If any person who 〜の解説
今回も自作英文を作りましたので、解説していきます。
今回は
- ここで使われている構文
- この構文を使って表している内容
の順に解説していきます。
英文を解析してみましょう
まず、この文章の主節は
There could be no amateur.
「could」を使っているから控えめに言っている?
「could」を取ると「There is」が見えるから、「存在しない」ということを控えめに言っているのでしょうか。
ここで、従属節に目をつけると、一見If節に見えますが、よく見ると、全体的に過去形。
しかも、主語が単数形なのに動詞は複数形のwere。Anyがついているとはいえ、単数形なのでwasになるはずでは?
と、そろそろ見えてきましたね。
そう。これは、仮定法過去を使っています。
事実に反する仮定をするときに使用する表現です。
personを修飾する関係代名詞節「who didn't choose pen」は、時制の一致で過去形になっています。
同じく、主節のcould別に控えめに言っているわけではなく、推量の助動詞canぐらいの確かさで結論を述べています。
そうすると、こんな感じになるんでしょうか。
Penを選ばないければPriest Ku-Kaiみたいになれるとすると、素人はいなくなるはずなのになぁ。 (だから、Penは選ばない方がいいよ)
こんな解釈は文法的にあり得ません。
仮定法の根本は「反実仮想」
では、どこが間違っているのでしょうか。
そこを考える前に、もう一度仮定法とは何かに立ち返りましょう。
仮定法は反実仮想をするときに使用する表現です。
そう、先ほども述べたとおり、事実に反する仮定をするときに使用する表現なのです。
ここで、先ほどの文章を振り返ると、If節の内容を現在形に直すとこんな感じ。
Any person who don't choose pen is Priest Ku-Kai.
訳すと「Person → Priest Ku-Kai(∀ person ∈ don't choose pen) 」みたいな因果関係みたいになると思います。
これがIf節に入っているとどうでしょう。
仮定法は「反実仮想」だから、上記の命題が<<正しいと仮定すると>>どうなるかということを論じていることになります。そう、この命題自体はそもそも正しくないものと暗に否定しているのです。
もし、先ほどの解釈の英文にしたいのなら、
Any person who don't choose pen is Priest Ku-Kai.
だけで充分のはずだし、もし仮定法を使いたいなら、
If you didn't choose pen, you could become Priest Ku-Kai.
と、don't choose penのみを仮定に持ってくればいいはずです。