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最近のギタドラ事情

ギタドラを長年やっている身からの感想。


正直な話、最近のギタドラプレイヤーのレベルは確実に落ちています。
技術ではなく、意識レベルとして。
昔からギタドラをやっていらっしゃる方が、一切皆空など大手ギタドラサイトでのコミュニケーションを見ると一目瞭然なのではないでしょうか。

最近のギタドラプレイヤーに目立つ傾向

「スキルが全て」と思い込む。

GF8dm7のPower Up Versionからはじまったスキルポイント制度。
スキルポイントとは、自分のカードに記録されたプレイ成績の履歴を使って出した「総合スコア」みたいなものです。
具体的には、各曲をプレイした結果の「達成率」に「レベル」をかけたものの半分、
つまり、「達成率」×「曲レベル」/2の大きい順30曲(+Vからノンストップ3コース)がスキルポイントになります。


ただ、音楽ゲームというのは根本的に難易度があてになりません。(これは、ギタドラポップンなど音ゲーの種類を問わず)
難易度は人間が決めるのだから当然、選定に主観やその当時の技術水準が依存します。
だから、どの音楽ゲームのコミュニティでも「詐欺難易度議論」が出るのですし。(これについては、のちほど)
したがって、スキルポイントは基本的には「自己満足」として上げるのが正しい楽しみ方です。
(IIDXのDJ POINTと同じ。)


しかし、「スキル」という言葉から、「それが全て」だと思い込んでいる方がいます。

今、自分のスキルポイントはXXXです。
これからどういう曲をやればいいですか?

最近よく見る、この質問が全てを物語っています。


昔は、

○○という技術ができません。
どういう曲で練習すればいいですか?

悪くても、

△△という曲ができません。

という質問が多かったです。
この質問は、具体的に「こうすればいい」とかいろいろアドバイスができます。


しかし、「スキルポイント」という抽象的なものを見せられても、具体的に「どういう技術ができないのか」というのがわからないので、アドバイスしようがないです。
たとえ、アドバイスをして結果的にスキルポイントを上げられたとしても、「本当に苦手な技術」が放置されてしまう恐れがあり、長期的に見たらあまり意味がなかったりします。
だから私は、局員名簿で「スキルポイントは聞いていません」と明示しているのです。
しっかり自己分析ができていれば、書く内容はいろいろあるはずです。
(そこを拾ってアドバイスということもできますし)


もう一度繰り返しますが、この惨憺たるスキル状況を見て何とも思わないとしたら、ご自分の「自己分析」能力を疑うべきです。

「自分ができない」ということを、「難易度詐欺」のせいにする。

これは、昔からあることです。
dm4の頃、「Wazaはすごく簡単。50なくてもいい。」「Carnival Dayは非常に難しい。90はおろか、100をも超える」という人がいました。
よくよく聞いてみるとその人は「バラライカが難しい」「Right On Timeなんかもってのほか」と。
これって、単純にその人が間欠制御はおろか、16ビートと言う基本中の基本技術すらできていないだけじゃないですか。


バラライカとか、Carnival Dayなどの定期的な間欠制御*1は、できるようになれば他の間欠制御の連打も「芋蔓式に」できるようになります。
逆に、この手の曲を「難しい」と感じるのはその技術ができていないからです。音ゲ人ならば、そのできない技術を「できるようにする」努力をして然るべきなのですが。
問題は、今挙げた人のように自分ができないことを設定難易度のせいにしてできるように努力しようともしないことです。


多分、たいていのギタドラ人は「この人は甘い考えを持った人だな」とお思いでしょう。
これが、ギタドラのコミュニティ間の問題だったらまだよかったです。
この「甘い考え」が、しっかりとコナミにフィードバックされているから尚更問題なのです。


難易度詐欺問題がひどくなった一端は、ユーザにもあると思います。
a. (自分がクリアできる難易度周辺の曲で)ある難易度の曲をやってできなかった。
b. できなかった曲に対して、努力しようとせず「難易度詐欺だ」と軽々しく声を上げる。
c. そういう声をあげる人を見ると、コナミは「これでは初心者はやってくれないな」と思い、設定難易度を下げる。
d. 設定難易度が上がっただけなのに、それをクリアしただけで中級者だと思い込む初級者「中級者予選落ち組」、さらにひどいのになると「上級者予選落ち組」が増えてくる。
e. a.に戻る。
この悪循環。


実際に、V3のロケテノートの1つ「難易度ノート」を見たら、愕然とするはず。
実際に見てみると「この曲はレベルxxにすべきだ。」という意見は見ます。
しかし、「なぜこのレベルなのか」「どうやってレベルを決めればいいのか」ということを書いている人はほとんどいませんでした。
多分、本人に「なぜその難易度が妥当なの?」と聞かれても「難しいから」とか、主観としか思えないような答えしか返ってこないかと。
何が「難易度の下方修正反対。その理由は、多くが1100〜1300のスキル対象曲だから。もしそうなるなら、V3やらない。」ですか。


まず、100分率で考えてください。
ざっくりと「20%, 25%」程度まではまだ少なく、40%〜60%前後になると「半分半分」。75%とか80%になると「多い」という感想ですね。
そうやって、冷静に考えてみると、レベルも同じですね。(99が最高値ですが。)


1〜20前後 初心者: ギタドラよりも先に「音楽ゲームの譜面」に慣れるレベル
25〜40前後 初級者: 「音楽ゲームの譜面」には少し慣れたので、ドラムの基本技術を学ぶレベル
40〜70前後 中級者: ドラムの基本技術を磨くレベル。基本技術だけでできる曲はここに該当する。
75〜 上級者: 基本技術が全て滞りなくできるのは予選。あとは、応用技術をどれだけ使いこなせるか。


100分率の考え方から言うと、大雑把に考えるとこういう見方になるはず。
しかし、現実はどうかというと、しつこいですが、この状況
実際に、Fairy Tale、 蒼白、そっと、Die Zauber Flote、Over There(adv)、ツミナガラと彼女は謂ふ…、子供の落書き帳(adv)、ROOLING 1000tOOn、O JIYA
これらの曲は、基本技術だけであっさりとクリアできるのに、全部上級者の曲(Lv80前後の曲)として分類されています。
(やってみたら、その簡単さと見掛け倒し度にびっくりするはずです。)


ここまで上がってくるのは、中級者としては却って迷惑。(喜ぶのは「上級者予選落ち組」という勘違いだけ)
ただ、今のような難易度体系を作ったのはコナミのせいだけではない。
結局は、大多数の(「中級者予選落ち組」を含む)初心者・初級者のわがままがそのままユーザに跳ね返っただけに過ぎません。
その認識を改めないと、いつまでも自分のほうは少しも改善しようとしないのに「コナミに文句を言うだけ言う」ということしかできないのではないでしょうか。

人のプレイを見ず、成績だけを見る。

これは、最近の傾向です。自分も含めてですが。
関東にいる限りは、それに慣れてしまって何も感じないのですが。


そういえば、最近「この人はPerfect率いい」とか「この人はこれくらいのコンボを繋いだ」とかは聞きます。
さらに、人がプレイしている最中もほとんどの視点が「ゲーム画面」で、「叩き方」とか見ている人がほとんどいません。


そういう人が鳥取に行けばカルチャーギャップを感じるはずです。
去年鳥取に行って、ドラムをやったらびっくりしました。
突然、私に声をかけてきて、「この曲をやってみて」とか、「この曲はどうやっているの?」とかいろいろ聞いてくるのです。
これは、ドラムだけでなく、鳥取でゲームをやっていらっしゃる方は、何をやるにしても「一生懸命」やっているという印象でした。
少しでも吸収できるものは吸収したいという。


関東圏でも昔はそういう人も多少いましたが、今の関東圏ではギタドラですらそういう人は見かけなくなりました。
並んでいるときも、人のプレイを見ずにおしゃべりしたり、見ていてもそれを参考にしようという気配はなかったり。
残念ながら、これが今のギタドラ人の縮図と言うべきでしょう。(少なくとも関東圏では)


逆に、中級者・上級者でも「人にプレイを見せようとしない」「人には自分のプレイを教えない」、「教えたいけど教え方がわからない」人も増えましたね。
これではうまくなりたくても、うまくなれない初心者・初級者もますます増えてしまうでしょう。


正直な話、ビシバシプレイヤーのほうがまだやる気があります。
ギャラリーも積極的にプレイを見てくれるし、質問もたくさん出ます。
そして、何よりも中・上級者が積極的に技術を教えてくれます。
(うちのBBSの活性具合が全てを物語っています。)
ギタドラもこれくらいにならないと、ますますプレイヤーのレベルが落ちてしまうのではないでしょうか。

*1:本来は
SSSS|SSSS|SSSS|SSSS|…となる連打が
SSSo|SSSo|SSSo|SSSo|…(oは叩かない)という連打になること